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健康と禁煙の情報

禁煙 Q&A

Q&Aのページは、禁煙に関する重要な質問や、過去の禁煙マラソンにおいてランナーからの質問に対し、高橋主宰や医師団アドバイザーが答えたものをまとめてあります。


経過|知識|症状方法意義ニコチンパッチ&ガム


知識


Q 素朴な質問です。一日一本の喫煙者と、一日2、30本の喫煙者の違いは何なのでしょうか?

A 感受性ではないでしょうか。アルコールでも、たくさん飲める人と少ししか飲まない人がいるように。そして、20本吸う人は、1本だけ吸う人にはまずなれません。結局体がどこまでニコチンが入れば満足するかのレベルがちがうのでしょう。

Q 外国、特にフランスでは30歳までにタバコをやめる人が多いと言うう話を聞いたのですが、どうしてでしょうか。

A タバコは、吸いはじめて10年くらいすると、本物のニコチン中毒となり、タバコの吸い方も変化します。最初の10年は、タバコを「吸っている」時代で、やめようと思えば比較的苦労無くやめられる時期。そして10年たつと、ニコチン中毒が形成され、タバコを吸わされている」時期で、もう、やめようと思ったくらいではやめられない。やめようと思ったらこんなに苦しいとは、と驚く羽目になります。
フランス映画で30歳までにタバコをやめる云々というのは、ひょっとしてこういったシビアな禁断症状を感じることなくやめる為のデッドラインだったのかもしれませんね。それとも、分別のある大人の吸うものではない、ということでしょうか。

Q 1:たばこ発祥の地はどこなのでしょうか?
2:たばこ発祥の地から、たばこ文化が流通していった"たばこロード"とは、どのような道筋なのでしょうか?

A タバコの起源は、大使館人質事件のあったペルー付近とのことですが、15世紀ごろには、アメリカ大陸では原始的な葉巻やパイプでの喫煙がかなり普及していました。 1492年、コロンブスがキューバに上陸したときに、先住民から「香り高い乾燥した葉」(つまりタバコ)をプレゼントされていますが、コロンブスの一行によってヨーロッパ に持ち帰られたタバコは、続く100年のあいだに、世界中に広まりました。
日本でも、慶長年間(1596年頃)にはすでにタバコの葉の生産がおこなわれ、喫煙習慣はかなり広まっていた記録があります。 当時の不便な交通事情からすると、これは驚くべき速さです。(コロンブスがこのときに持ち帰ったものに、困ったおみやげがもう一つあったそうです。「梅毒」です。これも、続く100年で世界中に広まりました。) と言うわけで、「たばこロード」は、アメリカ大陸発、ヨーロッパ経由の全世界へということになりそうです。

Q たばこと喉頭ガンは、本当に関係するのでしょうか?

A 疾病に対する喫煙者の相対危険度(コホート研究、1966〜1982、日本)
<悪性新生物>
 
全癌 1.7 1.3
1. 咽頭癌 32.5 3.3
2. 肺癌 4.5 2.3
3. 肝臓癌 3.1 2.3
4. 口腔癌 2.8 -
5. 膵臓癌 1.6 -
6. 膀胱癌 1.6 2.3
7. 子宮癌 - 1.6

喉頭癌、ダントツのトップですね。タバコの煙のなかのタールは、煙の通り道に付着して、ケミカルメディエーターとして、ガンを作り出します。通る道道、タールを落としてゆくのですから、一番たくさんタールがくっつくのが、口、次いで喉ということになります。ですから、肺ガンなんかより、咽頭ガン、喉頭癌といった気管支に入るまでの喉の段階でのガンが抜群に多いのです。

Q 中毒性があるものは、お薬でも大変取扱がきびしいというのに、なぜたばこはいとも簡単に手にはいるのでしょうか。

A アメリカでのでも、タバコはモルヒネ、アルコールと並ぶ中毒物質と断定されています。それをどうして--良い疑問ですね。 臨床医療禁煙ネットの中村先生曰く(km355)まさに、中毒性の危険な物質を国家が、独占的に販売させて、利益を得ているのです。これでは、後世の人間から、あへんと変わらないものを、国家が販売させたといわれるでしょう。 国家運営の上で、理屈や道理が通らないことは(時には正義までも)歴史が証明していますよ!
というわけです。
大蔵省からは「吸うも自由、吸わないも自由」だと言われそうですが、実際には喫煙者になってしまったら、吸わない自由をもう一度手に入れることがどんなに難しいことか、皆さん良くご存じですよね。これはまさに国を挙げての罠です。

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